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wokobo

2016 17 February

色の知識を身に付け、デザインをする上で効果的に活用する

Unsplash / Pixabay

色はデザインの持つイメージをストレートに見るものに伝える効果を持っています。その反面、色の選定を間違えてしまうと伝えたいイメージとは異なるイメージを伝えてしまう恐れもあります。デザインの中でも色は心理的に働きかけるにはもっとも重要な手段です。色について理解をすることはデザインにとって必須な要素となります。

色の混色について

まずはさまざまな色がどのようにして誕生するかを説明します。色を混ぜ合わせる前のそれ以上分解出来ない色のことを「原色」といいます。原色にはR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)からなる「色光の三原色」とC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)からなる「色料の三原色」があります。これらの原色を二色以上混ぜ合わせてできた色が「混色」となります。すべての色は三原色の混色によって作られます。原色についてそれぞれ説明いたします。

色光の三原色(R,G,B)

1色光の混色によってできる色は、元の色より明るくなります。そのことから「加法混色」と呼ばれます。

 

色料の三原色(C,M,Y)

2逆に色料の混色によってできる色は、スペクトル(単色光が波長の順に並んだもの)を吸収し元の色より暗くなります。そのため「減法混色」といいます

色の三属性

色には「色相」「明度」「彩度」の三つの属性があります。

色相

赤み、黄み、緑み、青み、紫みなどの色みを色相といいます。この色相は「色相環」という環を覚えておくと有効です。「色相環」はいくつかの種類がありますので追って説明いたします。

明度

色の明るさの度合いを明度といいます。もっとも明るいのが白で、暗いのが黒になります。白から黒までの明るさの色を「無彩色」、色味のある色はすべて「有彩色」と呼ばれます。

彩度

色の鮮やかさを彩度といいます。色は原色がもっとも鮮やかであり、混色によって彩度は落ちていきます。「無彩色」は彩度がない状態の色になります。

表色系

表色系はいくつも存在します。その中から代表的な3つを紹介いたします。

マンセル表色系

アメリカの画家マンセルが1905年に色の三属性を定量的に表すシステムとして考案しました。色相環の中でも一般的なものなのでまずはこちらを覚えておくとよいでしょう。マルセル表色系と後述するPCCSは顕色系と呼ばれます。顕色系とは「色相」「明度」「彩度」の色の三属性をもとに色を表現する表色系です。

色相環

13赤(R)、黄(Y)、緑(G)、青(B)、紫(P)の5色を基本色相とし、中間色相の黄赤(YR)、黄緑(GY)、青緑(BG)、青紫(PB)、赤紫(RP)を加え10色相にします。さらにそれを10分割した100色相がマンセルの色相になります。10分割された色相に1〜10の数値をつけて、中心の5を代表色とします。

等色相面

3等色相面とは1つの色相の明度と彩度の度合いを表したものです。色を表記する際には色相、明度、彩度の順番(H V/C)に並べて表記します。

PCCS

(財)日本色彩研究所が1964年に発表した日本独自の体系で、Practical color cordinate Systemの頭文字です。

色相環

12心理4原色と呼ばれる赤(2:R),黄(8:Y),緑(12:G),青(18:B)に補色色相を対向位置に示しています。その等歩度に4色相を加え、さらに中間色相を内挿して24色相としたものです

オスワルト表色系

ドイツのオスワルトが1922年に発表しました。こちらはマルセル表色系、PCCSとは異なり混色系と呼ばれます。混色系とはもととなる色を決めて混色の度合いによって色を表現する表色系です。

色相環

11
赤(red)、黄(yellow)、緑(sea green)、青(marine blue)を基本色相とし、その4色相を補色関係になるように垂直、水平に向かい合わせます。そこに中間色を配置し8色相としそれぞれを3分割して24色相の色相環となっています。

 

対比効果

色を扱う上で対比効果を利用することは非常に有効です。中でもデザインをする上で2つ以上の色を同時に見た時に起こる「同時対比」が非常に有効になってきます。対比効果についてそれぞれ説明いたします。

色相対比

14周囲の色の影響を受けて図の色みが変化して見える対比効果です。

 

明度対比

15周囲の色の影響を受けて図の明度に変化を与える対比効果です。周囲の明度が明るいと図は暗く見え、周囲の明度が低いと図は明るく見えます

彩度対比

16周囲の色の影響を受けて図の彩度に変化を与える対比効果です。周囲の彩度が高いと図の彩度は低く感じ、周囲の彩度が低いと図の彩度は高く感じます。

補色対比

18色相環において補色の関係にある色の組み合わせによって、互いの色がより強調されます。左側が補色対比となっています

心理効果

色は見る人に共通の印象を与える心理効果があります。この効果は見る人に直接訴えかけることができさまざまなデザインの現場で活用されています。代表的な心理効果を説明いたします。

暖色と寒色

4温かみのある火や炎を連想させる橙色を中心とした色相を暖色系、水や氷を連想させる青を中心とした色相を寒色系といいます。

進出色と後退色

5進出色は赤、橙、黄などの暖色系、後退色は青を中心とした寒色系になります。進出色は企業ロゴなどで印象付けるのに非常に有効です。

重量感

8明度が高い色は軽く感じ、明度が低いと重く感じられます。

柔らかさと硬さ

6明度が高いと柔らかく見え、明度が低いと硬そうに見えます。

興奮と鎮静

9赤みのある色相で彩度が高い色が興奮色、青みのある色相で彩度の低い色が鎮静色です。

膨張色と収縮色

7明るい色は膨張して見え、暗い色は収縮して見えます。

地味と派手

10高彩度だと派手に見え、低彩度だと地味に見えます。こちらは色相と彩度の影響を強く受けます。

まとめ

色について学ぶことは普段の生活をする上でも非常に役立ちます。例えば普段のファッションのコーディネートでもトップスとボトムスの組み合わせをする際に色の知識や感覚が身についてるだけでスムーズに行うことができるようになります。部屋のカラーコーディネートに色彩心理を利用すればリラックスした室内や積極的に仕事をする場を作り上げることも容易にできます。色は基本さえ知っていればあとは感覚的に身についてきますのでまずは基本となる色の三属性だけでも身に付けてみてはいかがでしょうか?

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